禁酒中の過ごし方|8.人と話しながら、書く

私は、会社の大人数での飲み会というものが好きではなくて、コロナ禍ではそういった会はめっきり減って、それなりにその恩恵にはあずかってきたのですが、最近ではそんな雰囲気もなくなってしまって、忘年会とか新年会のシーズン、いよい…

禁酒中の過ごし方|7.寒さを感じる

寒いと、「生きろ!」という声が細胞から聞こえてきます。 実際、人間にとって、寒さは命取りだからなのでしょう。私が生まれ育った北海道では、酔っ払って路上で寝てしまった人が翌朝死体で発見されるということもありました。 シラフ…

禁酒中の過ごし方|6.移動する

モヤモヤしたり、気分転換したいときにお酒を飲む、ということをよくしてきたわけですが、シラフでそれを代替する方法のひとつに、移動する、ということがあります。 移動していることそのものがもたらす高揚感をいただくことを目的とし…

禁酒中の過ごし方|5.抱きしめる

シラフで何かを抱きしめると、その快感が格段に違います。 最近では、朝、娘が自分のベッドから出ても寒くて、私のベッドの中に潜り込んできます。 そのときに、彼女を抱きしめたとき、そう感じました。 鼻下をかすめる髪の毛、身体の…

禁酒中の過ごし方|4.孤独を味わう

酒は孤独を紛らわせてくれるので、 酒を抜いてシラフになると、 孤独の輪郭がくっきりと浮かび上がってきます。 それは、宴席に行く回数が減ったり、 宴席の中で一人シラフだから感じるのではありません。 いつもそばにあるものに、…

禁酒中の過ごし方|3.朝の暗さを楽しむ

早朝というのは、シラフならではの醍醐味のある時間帯です。 酔っ払いたちがベッドでうずくまっている時間に起きて、 まだ暗い窓の外を眺め、満足します。 外が暗くて、人が動き出していないと、安心して生産的ではないことができます…

禁酒中の過ごし方|2.散歩しながら会話する

いまの私の場合、ただ椅子に座り、人と向かい合ってお茶を飲む、あるいはご飯を食べる、ということができるのは、シラフで2時間が限度です。体がムズムズしてきてしまうのです。 これは、人によるのでしょう。母は、昼に友人を家に招い…

禁酒中の過ごし方|1.詩を朗読する

人とお酒を飲んで酔うとき、私が感じていたのは、自分の境界線を曖昧にして日常のコミュニケーションとは違うつながりかたをするということです。 「あいつポエム書いてるんだってよ」 というセリフには、たいてい嘲笑が含まれています…