禁酒中の過ごし方|哀れなるものたち
「映画を観たなあ」と、思える映画です。 昔のようで未来のような、どこでもない時代。乾いた笑いと猛毒。醜悪と圧倒的な美。細いフォークで胸を掻き回されるような音楽。目を見開かされる衣装。レプリカだという本物のように見せる脚本…
「映画を観たなあ」と、思える映画です。 昔のようで未来のような、どこでもない時代。乾いた笑いと猛毒。醜悪と圧倒的な美。細いフォークで胸を掻き回されるような音楽。目を見開かされる衣装。レプリカだという本物のように見せる脚本…
「やめる」のは、始めるのと同じくらい新しいことです。なぜなら、何かをやめるからこそ、人はその空いた部分を独創性あるものに使おうとするから。始める前にやめるがあります。やめないと、始めるスペースは生まれません。 お酒をやめ…
嬉しいことがあったとき、悲しいことがあったとき、ホルモンのままに、ジェットコースターみたいに、浮き沈みしないで、体幹でV字バランスをとるように、バランスをとってみます。 それは決して、死んでいたり麻酔を打たれてぐったりし…
「私は私のリーダーなんだよ」と、娘のメンコさんはよく言っているのですが、私はこれまでその意識が足りなかったと感じています。 会社のリーダーは社長かもしれないけれど、自分のリーダーは自分なのです。ですから、会議に出る時など…
やりがい搾取、という言葉があります。人生の中で、やりがいのある仕事、自分に似合う服、あったかもしれない選択肢、、、捨てがたいものはたくさんあります。 だけれども、これまでの人生をふりかえって、幸せを感じるのは、一つのこと…
就学前は、どこに行くにも母子セットでの行動でした。子ども同士キャッキャ遊ぶ姿を見ながらお母さん同士会話をする、という形でした。 でも、小学校高学年にもなると、子どもだけで遊ぶようになり、どこかのお店に連れて行くときなど、…
最近、バッグにはいつもSFの文庫本を持ち歩いていて、仕事の昼休みや移動時間に読んでいます。 何もしないで休む、というのはとても高度なことだと思います。高山に住む高僧ならともかく。現代社会は私たちの気をそらすものにあふれて…
タダで使える商品は、使っている人自身が商品なのだと、SNSを開発した人がドキュメンタリーで話していたのを見たことがあります。 SNSなどのプラットフォームは、人を均一化して数値化して比べやすくします。どんなに自由に個性的…
長いこと賃貸暮らしで、いつもいまは仮の住まいである、という気分があります。でもそれは、ある程度若くて、家は所詮食べて寝るところだという思いがあったからなのかなとも思います。 これから年齢を重ねたときに、娘も巣立って、また…
ブラックジョークは、入れ過ぎると料理を台無しにする人生の隠し味みたいなものですが、必要なものです。なぜなら、人生は理不尽で残酷で馬鹿みたいだと思うことが必ずあって、それを笑い飛ばすには毒の力が必要だから。 20代の頃は、…