17.動く

夕食に何をつくろうか決まっていないとき、ともかく立ち上がり、お湯を沸かします。冷蔵庫を開けて、野菜があればともかく刻んでみます。そうしているうちに、献立を思いつきます。

ランチが思いつかないときもそうです。まず会社から飛び出して、気の向くままに歩き出します。そうしているうちに、外の気温があたたかければお弁当を買って公園で食べようか、あるいはあまり通らない小道で見つけた店に入ってみようか、などと、思いつくのです。

何かを刻んでいれば、「なにつくるの?」と言われ、ただ歩いていると、「どこへいくの?」と言われる世の中です。

でも、「それがわからないから動いているんだよ」という答えだっていいのです。