神楽坂のセッションハウスというダンススタジオは、国内外で注目を集め、メディアや舞台で活躍するダンサー達が結集し、かつ、彼らが講師としてものすごくリーズナブルな価格で一般の参加者にダンスレッスンを提供しています。一度だけ参加もOK。ダンスの経験値を問わず、技術的な点を度外視して体や心を動かす経験を世の中に広げていきたい、という信念を感じる場所です。
そんな場所に、つい最近行ってきました。
クラスに入ってみると、参加者はいかにもダンサーのような人たちだったので、逃げ出したくなったのですが、超一流のダンサーのレッスンというのは、動きの形ではなくて、それが始まる以前の心の状態にフォーカスする。
「右目の端の細胞一点が右に向かって動き出して、それに身体の細胞がついていくように動いてみて」
「床から跳ね返される力がどんなふうに体に反応を起こすかを感じてみて」
など、こういうステップを覚えて練習、ということがないので、個人の技術の差が見えなくなっていきます。
そして、頭で考えている時間がありません。、とにかく体から動く必要があって、それらによって、羞恥心が氷解していきます。
終わった頃には、小学生のような気持ちになって、裸足でスタジオを駆け回ることになんの抵抗もなくなっていました。
一人ではそのような境地にはなかなか達することができないものです。
月に1-2回はそういうワークショップに飛び入りしてみたいと思いました。