酒に酔っているとき、時間は無限にあるような気がします。
無限にあると思えるほどたっぷりとあるものを、
わざわざ小分けにしようなんて思いません。
だから、のっぺりと区切りのない時間を過ごします。
それはそれで、気楽で楽しいものです。
一方、シラフでは、時間の、ヒリヒリするような有限さを突きつけられ、
これもまたエキサイティングで楽しいものです。
私は、1日のはじまりに、なんとかその時間を捕まえようと、時間割をつくります。
勤務日なら、午前に4時間、ランチ1時間を挟んで、午後に3時間。
45分働いたら15分休むことを繰り返して、
座って作業をした後は、立ち歩いたり人と話す仕事を入れるように。
小学校の頃は自分で作れなかった時間割を作っていると、
1日が宝石箱のように、可能性に満ちたものに見えます。
実際にその通りにできることはほとんどなくても、
つかもうとしたからこそ、すり抜けた時間の手触りが残ります。