スマホで乗換案内、マップを駆使すれば、最短距離で目的地に着くことはできるけれども、その空いた時間はまた他の目的とその最短距離とで埋まってしまいます。そして、それを振り返った時に残るのは、何時にどことこへ行った、ということだけ。
でも、道に迷うと、必死に周りを見ます。こんなところにこんなものがあったんだ、とか、疲れたからカフェに入りたい、とか、トイレはどこだろう、とか、たちまち冒険となります。
リトリート、という言葉は逃走する、という意味があるそうです。日常の中で、少し道に迷ってみることは、目的と最短距離のループから逃走する手っ取り早い方法です。