35.道に迷う

スマホで乗換案内、マップを駆使すれば、最短距離で目的地に着くことはできるけれども、その空いた時間はまた他の目的とその最短距離とで埋まってしまいます。そして、それを振り返った時に残るのは、何時にどことこへ行った、ということ…

哀れなるものたち

「映画を観たなあ」と、思える映画です。 昔のようで未来のような、どこでもない時代。乾いた笑いと猛毒。醜悪と圧倒的な美。細いフォークで胸を掻き回されるような音楽。目を見開かされる衣装。レプリカだという本物のように見せる脚本…

34.やめる

「やめる」のは、始めるのと同じくらい新しいことです。なぜなら、何かをやめるからこそ、人はその空いた部分を独創性あるものに使おうとするから。始める前にやめるがあります。やめないと、始めるスペースは生まれません。 お酒をやめ…

33.フラットでいる

嬉しいことがあったとき、悲しいことがあったとき、ホルモンのままに、ジェットコースターみたいに、浮き沈みしないで、体幹でV字バランスをとるように、バランスをとってみます。 それは決して、死んでいたり麻酔を打たれてぐったりし…

32.リーダーになる

「私は私のリーダーなんだよ」と、娘のメンコさんはよく言っているのですが、私はこれまでその意識が足りなかったと感じています。 会社のリーダーは社長かもしれないけれど、自分のリーダーは自分なのです。ですから、会議に出る時など…

31.捨てる

やりがい搾取、という言葉があります。人生の中で、やりがいのある仕事、自分に似合う服、あったかもしれない選択肢、、、捨てがたいものはたくさんあります。 だけれども、これまでの人生をふりかえって、幸せを感じるのは、一つのこと…

30.子どもと遊ぶ

就学前は、どこに行くにも母子セットでの行動でした。子ども同士キャッキャ遊ぶ姿を見ながらお母さん同士会話をする、という形でした。 でも、小学校高学年にもなると、子どもだけで遊ぶようになり、どこかのお店に連れて行くときなど、…

29.SFを読む

最近、バッグにはいつもSFの文庫本を持ち歩いていて、仕事の昼休みや移動時間に読んでいます。 何もしないで休む、というのはとても高度なことだと思います。高山に住む高僧ならともかく。現代社会は私たちの気をそらすものにあふれて…

28.SNSを使わない

タダで使える商品は、使っている人自身が商品なのだと、SNSを開発した人がドキュメンタリーで話していたのを見たことがあります。 SNSなどのプラットフォームは、人を均一化して数値化して比べやすくします。どんなに自由に個性的…

27.住まいについて考える

長いこと賃貸暮らしで、いつもいまは仮の住まいである、という気分があります。でもそれは、ある程度若くて、家は所詮食べて寝るところだという思いがあったからなのかなとも思います。 これから年齢を重ねたときに、娘も巣立って、また…