「無駄遣いしなさい」と、母はよくお小遣いをくれました。私にも、娘にも。
私は何を言っているのだろう?と思ってきました。娘は言われた通りにくだらないものを買って、ためこんでいました。
私が、それをいさめると、娘は反抗しました。
「何かがほしいって、そういうものがあるって素晴らしいことなのに、どうしてそんなこというの?」
確かにそうかもしれません。
役に立つとかコスパとか度外視して、今まさにほしいと思わせてくれる魅力的なものがあるなら、それを手に入れられるならそれは幸せなことなのだと。
それは毎日やっていたら破産しますけれど、無駄遣いしていいって自分に許して買い物する、その体験を母はプレゼントしてくれていたのだと、思いました。