何もすることがないのに会う人もいない休日など、孤独をヒリヒリと感じる時には、哲学書が良い友達になります。陰気な書を書いているのに、SNSを見たらリアルが充実しまくっている著者だと自分の痛みが完全に癒されないので、もうすでに死んでいる哲学者がよいです。
私が読めた数少ない哲学者の本は、セネカの『人生の短さについて』と、三木清の『人生論ノート』です。どちらも、心がざわつくことなく読むことができました。『目的への抵抗』の國分功一郎先生は現役でご活躍でキラキラしており、上の条件を満たさないのですが、抗い難いテーマ性があって、『暇と退屈の倫理学』も読むことにしました。
孤独の友達は孤独でしかなく、孤独とつながれば古今東西たくさんの人と手をつなぐことができるのです。哲学書はそのアクセスポイントだと思います。