74.余裕をつくる

余裕というのは、全てがうまくいくための魔法だと思います。

エメラルドやダイヤモンドが、ビー玉のようにガラスのボウルに入っているセレブのお宅をテレビで見たことがありますが、
ギチギチに詰まっているものは、そのものの価値をなくしてしまうのだと思います。
それがそれらしくいられる程度の空間を持って、そこに存在できること。
ほしい人がいたら分け与えられる状態であるということ。
そういう状態こそが、人生の豊かさなのだと思います。

料理をするにしても、時間に余裕があればじっくり味見ができます。鍋の様子を確認できます。
心に余裕があれば、人の話に耳を傾けることができます。
空間に余裕があれば、心地よい距離を保ちながら人をもてなすことができます。

では、余裕はどこからくるのか? 
それは、いらないものを判断して捨てたり、できないと諦めたりするところから始まるのだと思います。

不要なものを捨てたところにできた余裕に、魔法が宿るのだと思います。