スカイキャッスル

日本でドラマがやっていたので、韓国版はどんな感じなのだろうと思ってみてみたら、こちらを一気見してしまいました。こういう体験は、配信ドラマならではだと思います。睡眠不足で体調を崩しても、無理して何時間も見てしまう。そういうことを、人はしたいのだと思います。

日本版との違いは、時間的金銭的なゆとりというのは大きいと思いますが、ロケ地のリアルさやトントンと話が進まない、葛藤や揺れ動くさまをしつこいくらいに見せてくれるところ、そして、ハウスオブカードばりに主人公がカメラを睨みつけたと思ったら、パッとコメディパートに切り替わるメリハリ。

いくらなんでも長いのでは。34話はさすがに。と、思いながらも見られてしまうのは、やはり韓国ドラマが人間を描いているからなのだと思います。人間とは、不完全で、揺れ動くもの。人が話すのを聞いて「ああはなりたくない」と思った矢先に、同じことを自分が言っていることに気づかない、ということに、視聴者である私たちだけが気づいている。そこがまるで自分を見ているようで、愛してしまうのだと思います。

最後の、力技のような大団円だけは、少し無理があったような気もしましたが……

「もうそろそろ終わりにして、もうお腹いっぱい」っていうところまで提供するのが、韓流ドラマのおもてなしなのでしょうね。